結論
ナイアシンアミド(ビタミンB3の一種)は、皮膚バリア機能の改善と色素沈着の軽減に対して支持的なエビデンスが示されています。複数のランダム化比較試験で、プラセボと比較した上乗せ効果が報告されています。
効果は緩やかで、劇的な変化というより数週間かけて徐々に現れるタイプです。
どれくらい効くのか
臨床試験では、2〜5%程度の濃度を4〜12週間使用した場合に、肌の水分保持力や色素沈着の指標で改善が報告されています。色素沈着については、メラニン輸送の抑制を介した緩やかな変化が観察されています。
効果の実感には個人差があり、もともとの肌質や色素沈着の程度によって差が出ます。
研究の現状
参照しているのは、ランダム化比較試験を中心とした臨床研究です。対象は健常な成人が中心で、多くが顔面での二重盲検デザインを採用しています。
研究数はまだ限られており、1年以上の長期使用を追跡したデータは多くありません。
注意点
- 効果の大きさには個人差があり、劇的な変化を期待しすぎないほうが現実的です
- 高濃度(10%以上)では赤みや刺激感が出ることがあり、低濃度から始めるのが無難です
- レチノールなど他の有効成分と併用する場合は、肌の様子を見ながら調整してください
簡単なたとえ
肌のバリア機能を壁の目地に例えると、ナイアシンアミドはその目地を少しずつ埋め直す作業に近い働きをします。急な変化ではなく、時間をかけて壁全体の状態を整えていくイメージです。