結論
高強度インターバルトレーニング(HIIT)は、体脂肪の減少において通常の有酸素運動と同等か、それ以上の効果を示すという結果が複数のメタ分析で報告されています。
特に、必要な総運動時間が短くても同程度の効果が得られる点は、HIIT の実用的な利点として一貫して指摘されています。
どれくらい効くのか
複数のメタ分析で、HIIT と中強度の持続的な有酸素運動(MICT)を比較した結果、体脂肪や体組成の変化量はおおむね同程度か、HIIT がやや上回る傾向が示されています。
一方で、HIIT が明確に優れているとまでは言えないとするメタ分析もあり、効果の大きさには研究間でばらつきがあります。
研究の現状
参照している研究は13件程度で、システマティックレビューとメタ分析が中心です。対象は主に過体重・肥満傾向のある成人ですが、健常な成人を含む研究もあります。
比較対象とする運動プロトコルの違い(インターバルの長さ、強度、頻度など)によって効果量が変動するため、単純な優劣の比較には限界があります。
注意点
- 効果量には個人差があり、体力レベルや過去の運動習慣によっても結果は変わります
- 高強度の運動になるため、心臓や関節に持病がある人は開始前に医師へ相談することが望ましいとされています
- 長期的な継続のしやすさも結果を左右する要因であり、運動そのものの効果とは別に検討する必要があります
簡単なたとえ
HIIT は、短い全力疾走を繰り返すことで、長距離をゆっくり走るのと同じような距離を短時間でカバーするようなものです。かかる時間は短くても、体への負荷はしっかりとかかります。